元気っ子
No. 63 平成15年5月1日

★「川瀬先生の来園」

先日、園医さんである小児科の川瀬先生が、診察を終えてから、保育園にみえました。ひよこぐみに一時間ぐらいいたのですが、赤ちゃんを見て「かわいいなあ、かわいいなあ」を連発していました。子どもたちは、最初先生をじーっとみていて、近づこうとはしなかったのですが、先生が川瀬スマイルで何度も「おいで、おいで」と言うと、徐々にハイハイやヨチヨチ歩きで、先生に抱かれにいったのです。ある子は、先生の鼻の下のヒゲを不思議そうに触っていました。

その時、川瀬先生が私たちにいろいろな話をしてくださいました。

「笑いは、人との関わりを作るんだよ。赤ちゃんが人の顔を見て笑うようになることを『社会的微笑』と呼んでいる。感情交流は、豊かなほどいいから、大人から積極的に笑いかけたりあやしたりしなさい。」

また、赤ちゃんがミルクを飲んでいるときも、「乳首を吸う運動は、舌の筋肉や口の中の筋肉を発達させるんだ。これが呼吸の調整や言語活動の発達に結びつくんだよ。」などなど。

さらに、子どもたち一人ひとりの発達についてもアドバイスをして頂きました。体調の悪い子もいたので、診察まで(?)して頂いてしまいました。

これからも、こういう機会を作っていただこうと思います。

★「椿小学校、深伊沢小学校の授業参観」

去る、4月23日に椿小、30日に深小へ卒園児の様子を見に、前年長担任の豊田先生と行ってきました。在園中は、子どもたちの心身の発達をじかに知ることが出来ますが、小学校に入学したあとは関係がぷつりと寸断されてしまうので、その成長の様子を知ることが出来ず、送り出した側としては、時々学校を覗いてみたいと思っていました。

参観の時間に、教室のうしろから子どもたちの様子を見せてもらいましたが、みんなきちんと座って先生の話に耳を傾けていました。一年生は、担任の先生が質問をすると、「ハーイ」と元気よく手を上げていました。途中で、私や豊田先生の姿を見つけると、集中力が切れたようで、ニヤニヤとうしろを振り返っては手を振っていました。

一年から六年まで全学年を見てきたのですが、卒園児の子どもたちはみな大きく、たくましくなっています。それでも授業が終わって私を見つけると、「いちかわせんせー」と走ってきて、「だっこして」を連発していました。いくつになってもみんなかわいい卒園児です。

これからも学校とは連携をとって、児童に保育園へ来てもらったり、園児がおじゃましたりと、顔の見えるつきあいの場を増やしていきたいと思います。そして、卒園児の成長をずっと見守っていきたいと感じました。

★  「教育テレビのある番組で」

先日見た、NHK教育の番組の中である方が、幼い頃の親子関係が将来の人間関係に大きな影響を与えると話されていました。小さいときにいっぱい愛されて育った子は、大きくなって人を愛せる、小さいときに大切にされて育った子は、大きくなって人を大切にできる、ということです。そして、乳幼児期のアタッチメント(愛着関係)が基盤となって、子育ては世代間で「連鎖」するのだそうです。たとえば、自分が一歳のときに親から気持ちのよい愛をいっぱいもらったら、一歳のわが子を持ったとき、その子にも気持ちのよい愛をいっぱい与えようとするといいます。

香川大学の岩月教授は、「思い残し症候群」の治療を自宅でしてみえます。それは、二十歳を過ぎた大人が、教授のところへきて、哺乳瓶を口にしたり、オムツをしてもらったり、絵本を読んでもらったり、抱っこをしてもらったり・・・。これは、「赤ちゃんがえり」と言いますが、小さいときにしてもらうべきことをしてもらっていない人が、「思い残し症候群」になるそうです。 乳幼児期の子育ての重要性が問われていると思いました。ですから、子どもたちには今の時期に、「あなたがすきよ」という祝福のシャワーをいっぱいかけてあげてほしいと思います。

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