元気っ子
No. 81 平成16年11月1日

園 長  中 瀬 弾 正

★ 台風、地震と今年は日本の各地で大きな被害が出ています。台風でも地震でもたまたま、偶然にそこが被災しただけです。当たり前ですが、そこの人たちが悪いことをしたからでもなければ、何かを怠ったからでもないわけで、逆に言えば、私たちは何時そのような災難を受けるかわからないわけです。ただ、私たちは、偶然に今回は台風の被害にも地震の被害にも遭わなかっただけだと思います。明日、受けないとも限りません。今回被災した人たちに心からお見舞いしますとともに、それぞれの形でできるだけの支援をしなければと思います。

 地震は本当に恐ろしいものですが、われわれに関係するものとして、東海、南海、東南海地震があります。それにこの鈴鹿山脈の東側には大きな活断層が走っているそうです。いずれもマグニチュード7前後のエネルギーを持っているそうです。地震は自然災害ですから人間の手で止めることはできませんが、願わくは起こらないことを祈るばかりです。

 マグニチュードは地震のエネルギーを示す単位ですが、マグニチュード6と7では数はひとつ違うだけですがそのエネルギーは例えばマグニチュード7は6の約32倍のエネルギーだそうです。つまりマグニチュードの数字が一つ違うことはとてつもない大きな差があるということです。思うだけで怖いですが、今被害に遭っている人たちの恐怖、思いは如何ばかりかと心を馳せたいと思います

★この3日は文化の日です。そして10月27日から11月9日までの2週間『読書週間』でもあります。しかし、「文化の日」も「読書週間」という言葉もいまや死語になりつつあるように思えます。「灯火親しむ候・・・・」や蛍や雪の明かりで勉強するという意味の「蛍雪時代」という学生の雑誌もありましたが、今となっては懐かしい『言葉』というだけになってしまいました。私も昔はよく本を読んだのですが、目が悪くなったのと読む時間・心の余裕がなくなったのか、最近はとんと読まなくなりました。新聞に目を通すのがそれこそやっとと言う状態です。それだけ大人も子どもも時間に負われているということではないでしょうか?あまりいい世の中とはいえないと思っています。

 今、子どもたちの『学力低下』ということが問題になっています。学校が週5日になったからだ、文科省の「ゆとりのカリキュラム」のせいだ等々という人たちが大きな勢力となり、ゆとり教育の見直しが図られています。今はテレビ、ゲーム、塾、習い事、その他ショッピングセンター、コンビニ等、子どもたちはやること、やらなければいけないこと、誘惑に駆り立てるものに二重にも三重にも包囲されています。子どもたちの頭は自らの内からのエネルギーではなく、外からのこれらの「喧騒」で混乱しているのではないかと私は想像しています。

 私は、今子供たちが学力が落ちているのはあまりにもやる(やらされる)ことが多くて、刺激が多すぎて物事に集中できなくなったからだと思っています。集中力というのは、外からの圧力によるものではなく、自分の内からの主体的なものです。人間は自ら「やろう!」という気にならなければ本当は何も身につかないのではないかと思います。これからは「あれもやれ、これもやれ」ではなく、如何に集中力がでる子どもに育てるかが大切なことだと思います。心にゆとりがあってこそ、静寂があってこその「集中力」です。

 私たちながさわ保育園は子供たちがどうしたら主体的に生活する(遊ぶ、行動する)か、如何に物事に集中して取り組めるかということを考えて、環境設定に努力しています。異年齢児保育、コーナー保育などもその一環です。その中でも一番大事なのは、保育園では「親の背を見て子は育つ」の親である先生たちの人的環境です。 

11月の行事予定

 

2日(火) あかつき保育園来園(ライオンと交流)
5日(金) 園外保育(年中、モクモクに行く)
9日(火)  園外保育(うさぎ、ふれあい牧場)
10日(水) 歌唱指導・あそぼうデー(武田先生来園)
いそやま保育園来園(ライオンと交流)
16日(火)  園外保育(りす、ふれあい牧場)
17日(水)   園外保育(年少、ふれあい牧場)
24日(水)    歌唱指導、あそぼうデー
25日(木) お誕生会
26日(金) ライオン、みかん狩り

★園庭の木々の紅葉も少しずつ赤く黄色くなってきました。レモンも少し黄色く色ずんできました。仏さんに供えるビシャガキを切っていると上のほうでたくさんの小鳥のさえずりが聞こえてきました。「これはきっと・・・」と思ってじーっと目を凝らして見ているとメジロがたくさん枝を飛び交っていました。美しい山があり、美しい木々があり、こうやって小鳥たちが来てくれる環境はただそれだけで幸せなことだと思います。


元気っ子TOPに戻る

ホームに戻る