元気っ子
No. 82 平成16年12月1日

園 長  中 瀬 弾 正

★園庭のイチョウ、モミジ、トチノキなどの木々が次々紅葉し、いつの間にか散っていって、それぞれ冬の姿に変身中です。今年もあと残すところ1ヶ月となりました。

この11月は園バスに乗ってふれあい牧場、モクモクファーム、みかん狩りなどよくお出かけをしました。ホームページにも載せていますが、ふれあい牧場などは広々としているし、牛さんや山羊さんなどもいて、子どもたちにとってゆったり心が解放されるところだと思います。

 ひよこ組さんやリス組さんの子たちも段々歩けるようになり、園周辺によくお散歩に出かけました。美しい山が見ながら、林や畑の間を縫って自然の中を散歩できるのは、ただそれだけで「幸せ」なことだと私は思っています。こうやって自然に包まれながら生活できる子どもはこの日本でも急速に減っていると思います。街中はともかく、周りに自然があってもその自然に関心を示さない人たちがふえているのは残念なことです。

戸外を、色々見ながらお友達としゃべりながら歩く、それだけで子どもは「自然」から多くのものを吸収し、学びます。そうこうしながら人間関係も自然に上手に身に付いていきます。また、現代人は足腰が弱いといわれていますが、こうやって小さいころから歩くことで基本的な体力がついていくと思います。何もかも「自然と」です。自然の一部である人間は自然の中でこそまっすぐに成長できるのではないかと思います。

 みなさんは「えっ」と思われるかもしれませんが、最近は雨に日の散歩もするようにしています。傘をさして歩くと晴れの日とはまた違った「自然」に出会え色々な発見があり、子どもたちもそういう発見に驚いたり、興味を示したりします。

とにかく、今テレビやゲームなどのバーチャルリアリティー(仮想現実)の弊害が色々出てきていますが、私はそうではなく、生の現実になるべく多く接しそして体験し、身体を強くし、心を拡げていって貰いたいといつも思っています。

★掲示板に貼ってある森上史郎さんの「幼児教育ってなんだろう」第2回でも、遊びの重要性が書かれていますが、子どもは「遊び」の中から生きていく上で必要なことを自ら学んでいくというというのです。人間関係、想像力、創造力、人に対する自分の考えを表現することなどなど。私も全く同感です。小さい時の習い事など全く反対です。「幼児教育って何だろう」の第3回の最後に次のようなことが書かれています。

★『「三歳からでは遅すぎる」「ゼロ歳−教育の最適期」「この教材でIQ180児続出」などのスローガンが氾濫し、功利的な考え方や商業主義と結びついて親を幻惑させ、子どもを窮地に追い込んでしまっている。幼児教育の本当の姿は、そんなものではないはずだ。アメリカの教育学者エルキンドは、そうした早教育を“ミスエデュケーション”(誤った教育)と呼んで、早期教育のもたらす幼児への様々な弊害について詳説している。 また、最近の少子化の進展に伴って、親の子どもへの関心が高まっている。発達心理学者・柏木恵子は、大人の期待があるからこそ子どもたちは発達するが、それが高すぎると子ども自身の個性や意欲を無視して、一方的な押しつけになり、その結果、あとになって親との信頼関係が失われたり、激しい葛藤、問題行動などに至る事例が多いことを明らかにしている。また、臨床心理学では、こうした一方的な教育の押しつけや子どもへの介入を“やさしい暴力“と呼んでいる。 こうした考え方に立てば、親や保育者は、ある種の期待を強く持ちすぎたり、特定のブランド保育・教育を一方的に与えようとすることによって、“ミスエデュケーション”や“やさしい暴力”に陥っていることはないかどうかの反省が必要となろう。』

★これを読んで最近引きこもりの青年が引き起こした二つの事件の背景を思わざるを得ませんでした。私は以前から多くの子どもたちが閉塞状況に追い込まれていると感じています。前段で書いたようにとにかく、自然に抱かれて、その自然(木や草や空、動物、仲間、大人など)から自然に学び取っていく、そして自然(強制的にではなく)にゆったりと育っていくのが一番素晴らしいことだと思っています。「ゆっくり生きよう、ゆっくり育てよう」です!

12月の予定

3日(金) おもちつき 22日(水) 歌唱指導

あそぼうデー

7日(火)

4歳児・園外保育(海岸)

バス代・諸雑費集金

24日(金) クリスマス会
8日(水)

あそぼうデー(武田先生来園)

歌唱指導

28日(火) 保育終了
10日(金) ライオン・さつき教室との交流 29日(水)〜1月4日(火) 冬休み
15日(水) 保育参加・お話をきく会・給食試食 1月5日(水) 保育始まり


      

元気っ子TOPに戻る

ホームに戻る