元気っ子 

No95 平成17年12月1日

園長 中瀬弾正

 小学校1年生の子が帰宅途中に何物かに殺されるという事件がありました。いわゆる三面記事を見ると今まででは考えられないような事件が連日のように報じられています。11ヶ月の子が泣き止まないということで、首を揺すって意識不明の重体にさせた親、逆に母親を薬物の実験台にしてその母親を重体にさせた女子高生、そのほかアパートに何者かが侵入し、姉妹が殺された事件等々。又、7年連続で3万人以上が自死する人がいる状況。多分いざとなったら役に立たないだろう「さすまた」を常備しなければいけない、親が子どもに注意する時「今から注意するけど、殺さんといてな」と言ってから自分の子どもに注意することが、どこかの地区でブラックジョークとして流行っていると耳にしましたが、どれもこれも正に異常としか言いようがありません。このように例を挙げればきりがありませんが、とにかく今の日本は誰もが言っているように、感じているように「おかしい、変だ」と私も強く感じています。

もちろん誰が、何処がということは言えませんが、何時の段階からか歯車が少しずつ狂ってきてしまったとしか言えないと思います。私は、経済最優先の社会というのが大きな原因の一つだと思います。大人も子どももそれぞれが忙しく一家団欒がなくなり、孤食が当たり前になり、子育ての常識や基本的な躾が次の代へ伝わらなくなっている現状、つまり「家庭そのものの機能の低下」、田舎でさえ隣の家の状況が分からないという、いわゆる「地域コミュニティー」の崩壊。これらも経済最優先=忙しすぎるから来ていると思います。この社会の成り立ちは一朝一夕には変わりませんが、社会をつくっている最小単位である我々一人一人が自覚して、惰性やメディアに踊らされることなく、「人間の本当のしあわせとは何なのか」「子どもを人間として強い大人に育てるということはどういうことなのか」を一つ一つ考えながら生活することが大事だと思います、地球上には水がなく、食べ物がなく、薬がなく命を落としていく人たちが毎日数え切れない程います。確かに生きていくには最小限の経済は必要です。でも今の日本はその「経済」がかなりの部分で我々の「しあわせ」を踏みつぶしているようにも感じます。

話を元に戻しますが、人間がまともに育つためには「家庭」が必要であり、「地域コミュニティー」が必要です。やや極論になりますが、子どもは塾や習い事やテレビやゲームだけで育つのは砂上楼閣、つまり砂の上に家を建てるようなもので、遅かれ速かれ崩れ去ってしまいます。やはりなんと言っても、人間としての土台を作るためには、親や兄弟を含めた色々な仲間やゆったり出来る空間や時間が必要です。それが「家庭」であり、「地域コミュニティー」だと思います。

掲示板に貼ってありますが、深小便り11月号の「家庭教育の見直し」の中に、上のような今の日本の現状にたいして「・・・ようやく政府・文科省も子どもの成長過程における家庭の重要性に初めて言及し、子どもたちの純粋な心を如何に親が守っていくかを模索し始めた・・・」と書かれています。子どもの成長にとって、灯台であり、静かに身も心も休めることの出来るである「家庭」は何より大事です!

      

12 月  行 事 予 定

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