元気っ子
No100平成18年4月1日 |
園長 中瀬弾正
年度始めということで、保育理念、保育方針等を改めて確認させていただきます。
保育理念
・「子どもの最善の利益」を常に最優先にした保育を実践する。
・地域、地域の人々、地域の子どもたちのしあわせ「福祉の増進」のためにあらゆる努力を惜しまない 。
保育方針
・3間(時間、空間、仲間) の大切さを常に念頭においた保育の実践
・「私は私、でも私はみんなの中の私」を体現できる保育の実践
・ 子どもたちが環境(人的、物的、社会的)を通して自ら育ち、自立していくのを見守る保育の実践
18年度の保育目標
・ 0歳、1歳、2歳児の保育の充実を図る。
・ 運動遊びをもっと積極的に取り入れた保育をする。
・ 「食育」をもっと充実させる。
・ 園舎、部屋、トイレを隅々まできれいにする。
私が子どものころは、兄弟も多く近所にも子どもたちがうじゃうじゃいました。おばさんも怖いおじさんも犬も鶏もヤギも。そういう中で私たちは毎日毎日意識することなく人間関係、社会というものを自然に体で覚えてきました。
私はいつも言っていることですが、人間が生きていく中で一番大事なことは周りの人とうまくやっていき、人生を前向きに生きるということだと思います。ところが今の社会は・家族の団欒がなくなった・地域社会がなくなった・不登校や陰湿ないじめが、またニートやフリーターと呼ばれる若者がたくさん出てきた、というように「人間関係」が苦手、面倒くさいと思う人や「自分が生きていく社会という空気」を体感できない人、つまり自分ひとりのほうが気楽でいいと思う人が多くなったように思います。確かに今の時代「一人」でも生きていけそうです。
しかし、それでは人生があまりにももったいないと私は思います。前にも言いましたように『人間が生きていく中で一番大事なことは周りの人とうまくやっていき、人生を前向きに生きる』ということだと思います。保育園は、今はなくなった謂わば「地域社会の人工的な再現」だと思っています。ながさわ保育園は異年齢児集団保育を実施していますし、ほかの保育園とも交流を多くし、さまざまな人との出会いをもつようにしています。それは人間関係こそが、人生を楽しく前向きにそして充実していくのに一番大事だと思うからです。そういう考えでこれからもよりよい保育を目指して生きたいと思います。