園長   中 瀬 弾 正

★今日は12月1日です。平成18年も残すところあと1ヶ月となりました。ちょっと早いですが、保育園では今日お餅つきが行われます。昔は、親戚どおしが1軒に集まって朝早くからたくさんのお餅をついたものです。子どもだった私も、朝4時くらいに起きて、親戚のところまで歩いていくのですが、凍りついた道に響く母親の下駄の音、わずかに朝を感じさせる、まだ暗い空にきらきら輝く数え切れないほどの星、かまどでめらめらと燃えるまきの炎や立ち上がる湯気、忙しそうに動き回る“おばさんたち”の姿などが今でも私の脳裏にはっきり残っています。そういう私たちの子どもの頃の経験に比べれば、ほんの真似事のようですが「お餅はこうやって作られて、おいしく食べられるんだよ」ということを知ってもらえればいいと思います。

★ 昨日は4歳児が鼓ヶ浦の海岸に貝拾いに行きました。誰もいない海で、地平線、打ち寄せる波、果てしなく続く白い海岸、大きな黒松の並木、そういう中で貝を拾ったり、友達と遊んだりというのは、普段の生活とは少し違う気持ちを感じるのではないでしょうか。テレビなどのバーチャルリアリティー(仮想現実) に囲まれて生活している子どもたちには、このような経験はとても貴重なものだと思います。


★最近は新聞でもテレビでも、うんざりさせられるような事件ばかりが伝えられています。そういう情報を直接目にし、耳にしながら育たなければいけない今の子どもは、はっきり言ってとても不幸だと思います。なるべく子どもからテレビを遠ざけなければと切に思うこのごろです。「保育界」という保育専門誌の10月号に次のようなことが書かれています。「情報が伝わるメディアが昔は大人の世界に占有されていたが、今は平等であるということ。テレビ、新聞、インターネット、携帯電話など、さまざまなチャンネルで情報が伝えられ、子どもも大人と同じ情報にふれることができるのである。昔は大人の世界の話で子どもには無縁であったものが、今は平等に子どもの目にふれてしまう。賢くなった子どもたちは、その情報の意味を理解し、子ども時代をショートカットして頭だけ大人の世界の仲間入りをしてしまう。幼くして現実の世界に生きることになる。少年期につちかう正義感などが育つ時間も、身につく時間もない。」

 こういう状況の中で、皆さん保護者はもちろん、私たち保育者、大人はメディアの子どもに与える大きな影響を考えて子どもの生活を見守っていかなければと強く思います。我々大人の生き方こそ大事です!

12月の行事予定

12月の献立


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