園 長  中 瀬 弾 正

11月の3日、4日と保育園隣の深廣寺で平成大修理落慶法会と親鸞聖人の750回御遠忌(解りやすく言えば親鸞聖人の750回目の年会)が行われました。保育園の園児たちもたくさんお祝いの稚児行列に参加してくれました。幸い両日ともお天気もよかったので、ゆっくりした気分で「稚児練り」が出来たと思います。

私はもちろん、多くのご院さんたちが出勤してくれましたが、それまでにこの日の為に何度も集まって、この日のためのお経の練習をしました。檀家の人たちも実行委員長の下、皆さん一生懸命持ち場、持ち場で頑張ってくれました。

お陰さまで、お天気がよかったこともあり、無事大成功のうちに終了いたしました。委員長が言われたのは「同じ檀家でも普段あまり会わない人がいる、これがご縁で色々知り合えたし、他のいろいろな人とも交流が出来た、大変だったけど、それが何より良かった」ということです。こういう大行事をやるのはお金もいるし、手間暇が大変です。でもそういうお陰で、達成感と共に人と人が知り合い、地域の輪が広がっていくのだと思います。

 最近皆さんが感じでいるように、とても「変な社会」になってしまいました。新聞でも、テレビのニュースでも、そんなことばかりが連日伝えられています。その大きな原因の一つが、よく言われているように「家庭と地域の消滅・崩壊」です。ゆったり家族同士がおしゃべりをしたり、ゆっくりした時間が持てる、そういう時間があってこそ親の生き方、考えがいつの間にか自然と子どもに伝わっていき、また、地域(社会)があってこそ、それぞれの地域文化が伝わっていくのだと思います。それが残念ながら大きく壊れてしまっているのです。私は、極端に言ってしまえば、今の子どもたちの心は多くの部分がテレビやゲームで作られている、と思っています。本来、子どもの心は、無機質のテレビなどの映像や声ではなく、お父さんやお母さん、家族、隣の色々な人たちのおしゃべりやぬくもりで育つべきものです。

 話を元に戻しますと、お寺の行事は50年に1度の大行事で大変でしたし、疲れもしましたが、そこに出会いや交流が生まれ、お互いにニコニコしながら「えらかったけど良かったな、お天気も良かったでナ〜」という言葉がそこ、ここで聞かれました。そのことが何よりの成功だと思っています。私もたまたまその時代に遭遇したのですが(たまたまその時代に生きた人しか出来ない)、遭遇できたことを本当に心から喜んでいます。保育園もそうですが、お寺も人間同士の交流の場です。そのためにこれからも頑張っていこうと思っています。とにかく、家族の団欒、地域の人たちの交流こそが「変な社会」を変えていく唯一の方法だと思っています。

12月の行事予定

12月の献立


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