園 長  中 瀬 弾 正

梅雨と言えば、昔は「しとしと」という言葉が連想されましたが、地球温暖化の影響か、今は「しとしと」ではなく「豪雨」です。それがあちこちで大きな被害を起こしています。地球温暖化による災害はもちろん日本だけでなく、世界各地で豪雨→川の氾濫、竜巻、大型サイクロンやハリケーン、それに大雨とは逆の大干ばつなどの形で現れています。それらの災害によって世界的に穀物価格が高騰し、すでにその争奪戦も始まっています。

「温暖化」も多分に我々人間による欲とエゴによってもたらされたという思いは誰しも心の底ではもっていると思いますし、このまま続けば「人類の滅亡」はそう遠くないだろうということもうすうす感じていると思いますが、「それじゃ今の生活を、大鉈(なた)を振るって切り詰めよう」ということも、どっぷり安楽な生活につかりきった我々には出来ません。私たちにせいぜい出来るのは、身の回りの生活の中で自分の出来る範囲でエネルギーを節約することくらいだろうと思います。それをみんながやれば、少しは「破滅」を先延ばしできるのではないかと淡い期待は持っています。

最近本を読む機会が結構あり、医学博士で現在春日大社の宮司さんである葉室頼昭さんの「神道のこころ」という本を借りて読みました。そこに書いてあることを一言で言えば、「我欲を捨てて(なかなか人間、現実問題として我欲は捨て去ることは出来ませんが)神に、自然に感謝しなさい」ということです。著者が言うにはこの我欲が病気をはじめ今の複雑で困難な社会を作り出しているというのです。又バランスが大事だということも書いてあります。地球が太陽の周りから飛び出さず、規則的に回転しているのも、生物がこの世に出現したのもある種のバランスが整ったからというわけです。そう言えば、仏教でも中道、つまり囚われないこと、偏らないことが大事だということを言います。これもバランスです。

神道でも仏教でも結局は「天地を創った、自然や人間など全てを創造した大いなるものに感謝し、身を任す」ことが大事と、同じことを言っているのだと思います。煩悩具足の凡夫にはとても難しいことですが。

父親、母親と子どもの関係で、とても興味深い次のようなことが書いてあります。

【「生まれる前はもちろんですが、生まれてからも子供とお母さんとはぴったりくっついています。子どもにはお母さんの影響がすごく大きい。父親の偉大さもお母さんから伝わります。これが大切なんです。お母さんがご主人のことを「お父さんはすばらしい、りっぱね」「お父さんのお陰で生活が出来てありがたいわ」と言わないと、それが子どもに伝わらない仕組みなのです。お母さんがそれをやっていると子どもに尊敬する敬うという心が芽生えてくるのです。父親からは直接(子供)には伝わらないのですよ。全て母親を通さないと、いくら父親が頑張ってみたところで(父親の偉大さ、存在感)は伝わらないんですよ」】と。

なるほどと思います。

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