園長  中 瀬 弾 正

 

心配していた台風15号も、南海上を通って無事過ぎていくようです。珍しいことに、今年は日本上陸の台風は一つもなく、幸いなことに日本を避けていってくれています。その分台湾がだいぶ大きな被害をこうむっているようです。これも温暖化の一つの現象でしょうか。

あまりいい話題ではありませんが、最近近親者間での殺人など色々事件が起こっています。放送を聴いていましたら、9月だけで、母親が自分の子どもを殺した事件が6件あったそうです。伝染するということもあると思いますが、明らかに異常な状況です。最近のこの種の事件は近親者間か、「誰でもよかった」というまったく関係のない人が突然犠牲者になっているケースが多いように思います。

私は、家族団らんがなくなった、「地域」がなくなったと言われるように、人間同士の当然「喜怒哀楽」を含んだ色々な人間関係、それを訓練する場がなくなり、それぞれが孤立している、あるいは少数の人と浅い人間関係しか結べない時代が背景になるのではないかと思っています。

確かに、人間関係はわずらわしい面がたくさんありますが「人の間」と書くのが人間ですから、人間同士、お互いが良い面も悪い面も絡み合って、それを乗り越えて生きていくのが、人の生き方、「人生」だと思います。今の時代、(直接的に)人に頼らなくても命は保っていくことが出来ます。しかし、それは本当の「人生」ではなく、寂しい生き方です。

人は元より、(孤独に生きている人でも) 色々な人から間接的に色々なお陰をこうむって生きているわけです。もっと直接的に助けられたり、助けたり、頼んだり、頼まれたり、(故意ではないが)お互いに迷惑をかけるかもしれないが、それを許しあって生き、埃まみれになって、手垢を染み付けて生きていくのが「生 き た ! 」という実感に繋がるのではないでしょうか。私はこういう時代だからこそ、自分の人生を充実させるためにも、進んで人に接近し、新しい人間関係をどんどん拡げていく必要があると強く思っています。

殺された子どもはもちろんですが、その子どもを、やむなく殺したお母さん方は、本当に孤独だったのではないかと、かわいそうでなりません。

『ゆっくり生きよう、ゆっくり育てよう』

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