イワウチワ

 

園長  中 瀬 弾 正

★アメリカのいかさま金融商品のバブルがはじけたのがきっかけで、世界中の景気が「未曾有の」、「100年に1度あるかないかの」のような大変な状況になっています。テレビニュースや新聞が連日報じていますが、次から次とマイナスのびっくりするような数字が飛び出してきています。世界最大の自動車会社GMの昨年度の赤字が日本円にして何と3兆円というから驚きです。日本も例外ではなく、自動車、家電をはじめほとんどの産業でこれまでに経験したことのないような悲惨な決算状況にあるようです。

 そういう中、先日のオバマ大統領の施政方針演説のニュースがテレビや新聞で大々的に報じられていました。詳しく読んでいるわけでもないし、その内容が全ていいのかどうか分かりませんが、あの自信にあふれた、再生を訴える演説振りには深く感動を受けました。その中で、子育てに関わる者として「おっ」と思ったのが「家庭」が大事だと訴えていることです。「母親や父親の代わりができる政策はないのだ」「子どもたちの教育に対する責任は家庭から始まるべきだ」というくだりです。

 オバマ大統領の演説は、当然経済に最重点がおかれていますが、国民に今は大変だけど、我慢するところは我慢し、みんなが力をあわせてこの難局を乗り切ろうと、自分の言葉で、自分の責任できっぱり語っています。日本の政治家ももっとはっきりした言葉で「国民」に語りかけるべきだと思いました。選挙の時だけ自分の名前を連呼するのでは情けないです。

★私がいつも思っているのは「子育ての根っことなるのは家庭」、そして「そういう子供の根っこを創る家庭」の集合が「地域」であり「社会」だということです。子どものこれから生きていくうえで基礎となる、挨拶や食べ方などの生活の所作、他人に対する心遣いなどは生まれた時から長い時間をかけて、生活を共にすることによって、本来、知らず知らずのうちに身についていくものだと思います。それをするのが「家族の団欒」に代表される「家族同士の時間の共有」です。

 「そういう時代に我々は生きているのだ」と言ってしまえばそれまでですが、残念ながら、その「家族の団欒」がまはや死語になりつつあり、「家族」という実態もだんだん影が薄くなってきているように思います。

 今回の経済の大破綻も人間同士のぬくもりからだんだん離れていってしまった結果のような気もします、来るべきものが来たのだと、今思います。人間が孤独にベルトコンベアに乗せられ、メディアの言いなりになり、それぞれが黙々と動いているようなアニメチックな光景を、今の社会を見て想像します、人間の肌のぬくもりが感じられない光景です。

 難しいかもしれませんが、昔のように生身の人間のふれあいを取り返さない限り人間の本当の幸せは戻ってこないのではないかと、今の社会を見て思っています。社会再生のキーワードは「家族の団欒」「ゆったりした時の流れ」!!

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